明治時代後期に建設用石材運搬
明治時代後期に、札幌市街地に建設用石材を運搬する目的で鉄道が敷かれました。
当時は馬が線路の上を走る車を引く馬車鉄道でしたが、大正時代に電化され旅客営業を開始しました。
昭和時代に入ると市営化され、現在の札幌市電となりました。
その後路線を拡張し、最盛期には札幌市内の東西南北を結ぶ総延長25km余りの路線を有してました。
冬季は雪に行く手を阻まれており、馬そりによって代行輸送することもありましたが、
「ササラ電車」という車体前面に箒を付けた除雪用の車両によって改善されました。
ササラ電車は現在でも軌道の除雪に活躍し、札幌の冬の風物詩となっています。
昭和40年代に入ると札幌冬季オリンピックの開催準備のための地下鉄の建設や、
中心部の自動車交通量の急増に対応しきれなくなってきたこともあり、
大幅に路線の短縮が実施され、現在は西4丁目~すすきの間が残るのみとなりました。
しかしながら2001年には北海道遺産に選定されるなど、今なお市民に愛され続けています。
取材場所詳細
場所:資生館小学校前駅
住所:札幌市中央区北2条東6丁目 ☆地図